二次小説

永遠のジュリエットvol.26〈キャンディキャンディ二次小説〉

シーナ・センチュリオン号は、1発目の魚雷が直撃してからたった20分で沈没したらしいと、貨物船ローグ号の船長グインがキャンディに教えてくれた。

 

巨体な客船があっけないほど早く沈没したのは、操舵部分が先に壊れてしまったにもかかわらず、動力部分が動き続けていたために海水が入るスピードが早かったのが原因だろうとも。

 

つまりそれは。
乗客が救命ボートに乗り移る時間がほとんどなかったということだ。運良くボートに乗れた乗客も潮の流れの早い海域であることが災いしていなければいいのだがとグインは気の毒そうに呟いた。

 

 

 

その日。
シーナ・センチュリオン号から漏れだした燃料が海面を覆い、船の残骸が浮かぶ凄惨な景色の中、現在も行方不明者の捜索をするイギリス海軍船の脇をすり抜けるようにして、ローグ号はサウザンプトン港のドックに到着した。

 

と、待ちきれないようにキャンディがブリッジをかけ降りる。

 

「グインさん。帰ったらレオンにもよろしく伝えてね」

 

グインは、その強面の見た目から想像できないほどキャンディに親切だった。船の中でも何くれとなく面倒を見てくれ、イギリスやサウザンプトンの現状についても自分の知っていることを詳しく話してくれた。

 

レオンが、育ての親の形見として大切に身につけていた銀の指輪を持って現れたキャンディ。グインはその意味を十分に理解していた。

 

「キャンディさん。俺たちは船の積み荷をおろしたら、またこちらで物資を積み込んですぐにアメリカに向けて出発する予定です。シカゴ港とニューヨーク港は閉鎖されてますが、イギリス海軍がある程度アメリカに近づくまで護衛してくれるそうですし、どこか東海岸の港をめざそうとおもっとります。」

 

探す人が見つからなければ、一緒にアメリカへ帰らないかとの誘いだった。シカゴ港でローグ号に乗り込んだ時には、キャンディは帰りのことなんて考えていなかった。

 

冷静になってみれば、テリュースが家族のところへ戻っている可能性もある。家族のところでなくてもグランチェスターの別邸のどこかに滞在していることも考えられた。もちろん、怪我をしていなければ、の話だが。

 

「本当に色々とありがとう、グインさん。」

 

最大級のひまわり笑顔をグインに投げてから、キャンディは懐かしいサウザンプトンの港を歩きだした。あいにく馬車の姿はどこにもない。

 

石畳の道がまだ船の上にいるようにふわふわして感じられるが、キャンディは構わず、その地方の赤十字の活動本部であるネトレイ病院にまっすぐ向かうことにした。そこに行けば詳しい情報が得られるはずだ。

 
 

サウザンプトンの街は、かつて侵攻してきたローマ人が港町にしたと言われており、その後その土地を支配したサクソン人やノルマン人にも引き継がれ、今や世界中の港を結ぶ貿易港としての地位を確立していた。

 

港近くにはホテルや商業施設などが立ち並び、いつもなら多くの旅人や街の人々で賑わっている。しかし、サウザンプトンの目と鼻の先で起こった大型客船の撃沈に、その日往来を行くのは軍関係者や医療現場の人々の姿ばかりだった。

 

ようやく石畳の道を30分ほど歩いてキャンディがやって来たネトレイ病院は、今だに果てしない混乱が生じていた。

 

それでも事務局長が丁寧に対応してくれ、キャンディの探し人が当該病院にいないかまず確認し、いないとわかると1枚の紙切れを渡してくれた。そこには怪我人が運ばれた病院の名前と住所が書いてあった。

 

ケガ人は重軽傷度にかかわらず、運びこまれた順に病院に搬送されたこと、また病院が満床になった後は、近くにある貴族の別邸など、普段使われていない屋敷を仮設病院にしていて、そこにも怪我人が運ばれたことを事務局長は教えてくれた。

 

そして最後に『どの病院にもお探しの方がいらっしゃらなければ、港近くの聖ヨセフ教会にお回りいただいた方がいいと思います』と言いにくそうに付け加えた。

 

サウザンプトン港や沿岸に流れついた遺体はその教会に運ばれており、病院にいなければ、そこに安置されている可能性が高いということだった。

 

まず病院や仮設病院となっている屋敷を訪ね、そこにいなければ教会に行くのだ。身内や知人を探す人々はみなそのルートをたどることになる。

 

鋭い刃物を突きつけられたような事務局長の言葉にキャンディは背筋が凍る思いだった。

 

いつも心の隅で、キャンディは誰かの『死』をひどく恐れていた。

 

目の前で、微笑みを残したまま逝ってしまったアンソニー。遠い空に散ったステア。

 

キャンディにとって、『死』はいつも身近で、すぐ近くに潜んでいるような気がしていたからだ。テリィまで……。

 

嫌よ!

 

“ううん。そんなところにテリィがいるはずないわ。きっとどこかの病院で不機嫌そうに横たわっているはずよ”

 

そうでも思わないとキャンディは崩れ落ちそうだった。

 

私がテリィのそばで看病するわ。

 

キャンディは、『看護師として』ならば、テリュースのそばにいても許されるような気がしていた。恋人としては許されなくても、看護師としてなら────。

 

早速キャンディは事務局長に聞いた病院をひとつひとつ回って、テリィを探すことにする。

 

「テリュース・グレアムさん、いえ、もしかしたらテリュース・G・グランチェスターさんという人がこちらの病院に運ばれていませんか?」

 

そう尋ねてまわった。

 

サウザンプトン総合病院、ロイヤル・サウス・ハーレー病院、ホーリースピリッツ病院、ソレント・サウザンプトン病院、ロムジー病院。

 

サウザンプトン中の病院を回る。

 

ここにもいないわ……。

 

この病院にもテリィはいなかった……。

 

どこにいるのテリィ?

 

探す病院がひとつずつなくなる度に、萎むキャンディの期待。追い払おうとしても不吉な考えがキャンディの頭をよぎる。

 

結局、街を半日以上探しまわったが、どの病院にもテリュースはおらず、リストの1番下、仮設病院となっている貴族の屋敷門の前で、キャンディは足を止めた。

 

ロンドンに住む貴族の別邸を病院として使用しているその仮設病院は、港から西に伸びた石畳の道を20分ほど上った高台にあった。芝生が雑草と共に生い茂り、今は庭の掃除まで手がまわっていないのがよくわかる。

 

この病院が最後。暑くもないのに背中から冷や汗が出てくる。キャンディはフーッと深呼吸した。

 

どうかテリィがここにいますように。

 

そう祈るような気持ちで門をくぐったキャンディに告げられたのは、『そのようなお名前の方はこちらにはいらっしゃいません』という申し訳なさそうな看護師の言葉。

 

ここにもテリィはいない……。

 

もうサウザンプトンに探すべき病院はない……。

 

後は、聖ヨセフ教会。

 

吐き気がするほどの絶望感が彼女を襲う。

 

 

絶対に行きたくない気持ちだが、もしテリィがそこにいるのなら会わなければ。

 

キャンディはとぼとぼと、もと来た坂道を歩き出した。

 

その時。

 

「あのー!すみませーん!」

 

ひとりの看護師が息を切らしてキャンディを追いかけてきた。

 

「実は……、ひとつお伝えし忘れていました」

 

看護師がハアハアと息を切らしながら言う。

 

「患者さんの中におひとりだけ……、身元の確認がまだ出来ていない男性がいらっしゃるんです。……意識が戻らず、ご家族もおみえになっていないので確認がとれておりません。……確認されますか?」

 

その仮設病院のリストの中には書かれていなかった名前のない患者。

 

「お願いします!その方に会わせて!」

 

キャンディは咳き込むようにして答えた。

 
 

看護師が案内したのは、大きな母屋の方ではなく、屋敷の離れだった。その棟に通じる重い横扉をくぐり、漆喰の壁と焦げ茶色のドアが並ぶ廊下を行くと看護師は行き止まりの部屋の前で立ち止まった。

 

気持ちを落ち着かせるために胸のあたりを手で押さえるキャンディ。

 

「このお部屋にいらっしゃる男性は運良く漂流しているところを通りかかった船に救出されたようです。ですが、頭を強く打たれたようで今だに意識が戻っていないんです」

 

そう言って看護師はノックをしてからガチャリとドアを開ける。

 

おそらくそこは屋敷の使用人部屋として使われていたのだろう、広くはないが居心地の良さそうな部屋だった。窓にかかる薄いレースのカーテンから陽光が透けて見える。

 

部屋の中には小さなテーブルがひとつと壁にかかった1枚の絵画。ベッドはパーティションの向こうにあって、横たわる男性の足元しか見えなかった。

 

 

 

キャンディは息を整え、自分自身を鼓舞するようにこほんと咳払いすると、パーティションの向こうにゆっくりと近づいた。

 

すると、視界に飛び込んで来たのは、出血を伴う腕や足の痛々しい擦り傷や打ち身、大きな肩のギブス、胸や額を覆う血の滲んだ白い包帯、切れた唇、流血し固まったままの髪。血の気を失った顔は、見知らぬ人。

 

しかし、通った鼻筋、引き締まった頬、形の良い唇、長い睫毛が落とす影が写し出す顔は紛れもなくテリュースその人だった。

 

「テリィ!!」

 

キャンディは大きな緑の双眸を開き、悲鳴を飲み込むように手のひらで口元を覆った。

 

そして、反射的にベッドにかけより、床に跪くと手を組む。

 

『生きていてくれた……。神様……感謝いたします』

 

ずっと張りつめていた気持ちがゆるみ、キャンディの緑の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。

 

その姿を見た看護師が安堵したように言った。

 

「探していらっしゃった方で、間違いないですね?」

 

キャンディはフーッと息を吐くと看護師の方を振り返った。

 

「間違いありません、探していた人です。どうか私に彼を看護させてください。私、看護師なんです!」

 

キャンディは涙で濡れた顔を上げて、キッパリと宣言するように言った。

 

この当時。
教育を受けたイギリス人看護師たちは西部戦線などヨーロッパへ動員され、イギリス国内の医療体制は崩壊寸前と言われていた。

 

そのためイギリス国内では教育をほとんど受けていない無資格の看護師がボランティア看護師として働いていて、ここサウザンプトンの街にも溢れていた。彼らは、貴族の子女や奥方であり「愛」と「奉仕の心」に満ちた人々であったが、医療についてはまったくの素人だった。

 

だから、アメリカで正規の看護学校を出て勤務経験のあるキャンディの申し出は、病院にとって渡りに船だったのだ。実のところ、多くの患者に手がまわっていなかったのが実情だったから。

 

もちろん、キャンディはそのまま、その仮設病院で勤務する許可を与えられた。

 

 

 

夜空に月の灯りが溶けている。
真夜中になると聞こえてくるのは、潮の香りに乗った港の音と天らいの調べだけ。昼間の喧騒が不思議なくらい、屋敷は静かな空気に包まれていた。

 

ボランティアの看護師たちもすでに自宅に帰り、仮設病院に残っているのはキャンディを含め3人の正規看護師と既に引退していたところを駆り出された年老いた医者だけだった。

 

そこは、仮設病院とは言うものの、元は貴族の別邸。使い勝手は決してよくはなく、1階の大広間に設けた病室には男性患者8名が、そして離れの個室には女性とその子供、もうひとつの個室に老婦人がひとり、そして意識のないテリュースだった。

 

キャンディは割り当てられた屋敷二階の看護師たちの当直室にはまだ戻らず、テリュースの病室にやってきていた。

 

ずっとずっと忘れられなかった人。

 

その人がすぐ傍らにいるのだ。

 

その夜はランタンの灯りが必要ないほどの月明かりが、窓から明るく病室を照らしている。

 

キャンディの緑の瞳がテリュースを捉える。その瞳に映る姿。精緻な彫像のようなテリュースの横顔が、生きているのか死んでいるのか、わからなくさせる。

 

しかし、胸が小さく上下するので、辛うじて生きているのだとキャンディはホッと安心する。

 

ベットサイドに椅子を持ってくると、キャンディは濡れた布でテリィの身体にこびりついた血をそっと拭い、傷付いた身体を優しくさすりながら、答えぬ人の名前を呼んだ。そしてしばらくひとりごとのように他愛のない話をして語りかけた。

 

「あの頃よりまた背が伸びたのね。手も足もこんなに長くて、ベッドが窮屈そうだわ。」

 

「でも……、少し痩せたわ。テリィ、あなた、もう少し太った方がいいと思うわ」

 

キャンディはテリュースが応えなくても話かけるだけで幸せだった。何度夢みただろう。テリュースに語りかけるこの瞬間を。

 

しばらくして、月の姿が窓枠の中からいなくなったのをきっかけに、キャンディは窓辺に移動して、月夜に浮かぶ港を眺めることにした。

 

「テリィ、今夜は風が強いせいか、空気が澄んでいるみたい。月があんなに輝いているわ。きっと港で作業をしている人にはありがたい灯りよね。」

 

 

後ろを振り向かず港を見下ろしてキャンディが言う。

 

そこからは見えないが、レオンの貨物船ローグ号は昼夜を問わず、積みおろし作業をしているはずだった。どのくらいそうしていただろうか。

 

突然。

 

病室に静かな声が響いた。

 

「……そこにいるのはキャンディ……か?」

 

「……ん?あ、ええ、そ……。」

 

そう言いかけてハッと息を飲み、後ろを振り返るキャンディ。遠くて懐かしい声の方へと。

 

煙るような月明かりが部屋を満たしているその中に、ベッドに横たわるテリュースが、目を開け、こちらに顔を向けているのが見えた。

 

「………テ……リィ?」

 

キャンディは驚き、絞り出すようにそれだけを口にした。

 

懐かしいテリュースの瞳がまっすぐに自分を見つめている。傷つき、血の気のない顔だが、研ぎ澄まされた美貌がどこかこの世のものではないような気高さに満ちていて、キャンディはただ呆然と立ちつくすだけだった。

 

「・・・・・」

 

「……やっぱりキャンディだな……」

 

ささやくようなテリュースのバリトン。

 

「テリィ、気がついたの?私がわかるのね?」

 

キャンディは自分の心臓がコトコトと早鐘を打ちだしたのがわかった。

 

「夢の中で……、君の声が聞こえた……」

 

記憶の底に眠る深く豊かな声がキャンディの耳をノックする。ゆっくりゆっくり彼女の顔に薔薇色の微笑みが広がっていく。

 

テリュースは身動ぎをして無理やり体を起こそうとした。大怪我をしている身体で。キャンディはそこでやっと、自分が看護師であることを思い出した。

 

「テリィ、まだ動いてはいけないわ。待っていて、先生を呼んでくるから」

 

「待て。行くな」

 

キャンディが慌ててドアの方に向かおうとするのをテリュースは、さきほどまで意識のない病人だったとは思えないほどのはっきりとした声で制した。

 

「頼むから……。ここへ来て、もっとよく顔を見せてくれないか……」

 

そう言ってテリュースは、包帯の巻かれた腕を動かし、手の平でベッドの端をポンポンと叩いた。

 

キャンディはその言葉に、まるで呪文にかかったように従い、ベッドに腰をかける。

 

キャンディがそっとテリュースを見下ろすと、彼は痛む腕を持ち上げ、手のひらをキャンディの頬に伸ばした。そしてじっとブルーグレーの瞳を注ぐ。

 

1秒、2秒、3秒、ふたりの呼吸が止まる。

 

「……もう会えないと思っていた」

 

テリュースがかすれた声でささやく。

 

「……最後にひと目でいいから君に会いたいと願った……」

 

その言葉に、キャンディの緑眼の視界が涙でぐらついた。

 

「テリィ……、あのね……私……」

 

キャンディがどれを話そうか、何から話すべきか、悩みながら口を開くとテリュースがそれを制した。

 

「しっ。質問も説明もあとだ」

 

テリュースは”黙って”、と言うように自分の人差し指をキャンディの唇に当てた。
そして次の瞬間、キャンディの手を強引にぐいっと引き寄せ、ベッドに横たわる自分の胸の中に放り込むようにして抱き締めた。
「きゃっ」

 

キャンディはそのまま倒れこんだままの姿勢で、しばらくじっとしていた。

 

頬が熱い。きっと私の頬は薔薇色に染まっているわ。キャンディはそう思った。

 

テリィはどうなの?何を感じているの?

 

キャンディはテリュースの気持ちを知りたくて、動きができない状態から顔をずらしてテリュースの顔を見ようとするが、がっちりと広い胸に抱き締められてそれが叶わなかった。怪我人とは思えない強い力。

 

ふたりとも無言のまま、どのくらいそうしていただろう。

 

しばらくするとテリュースは、きつく回していた腕をゆるめ、見上げるキャンディの瞳を覗き込んだ。

 

そのブルーグレーの瞳には甘さの中に陰りがあった。

 

 

   次のお話は
    ↓
永遠のジュリエットvol.27〈キャンディキャンディ二次小説〉 何か言いたげなテリュースの瞳。 『このまま思っていることを素直に言えたなら。 尋ねた...
いつも私の拙い物語を読んで下さって、ありがとうございます。ブログの向こうにいらっしゃるみなさまをいつも感じております。
本当にありがとうございます。

 

さて。
 
いつもはいいところ?では止めないようにしているのですが、今日はあえて「く~っ🤣」ってところで止めてみたつもりです💕
 
「く~っ🤣」って、なって下さいました?(笑)

 

そしてこの後の展開は、あれよね?違う?あれしかないでしょ?
 
でもね😃私、Sだから(笑)

 

 
それから。
少女漫画踏襲の私は、テリィの「無精髭」を言葉にして書くか悩みました🤣
 
テリィには、「ギャランドゥ」も「すね毛」もない‼️と信じているのですが(笑)、やはり遭難し、海を漂流して意識のない男性がお髭がないってどうよ?って思いました。
 
リアルに近づけるか?王道少女漫画ワールドで行くか?

 

しかし、アルバートさんもシカゴの病院に運ばれた時、金髪サラサラ、お髭もなかったので、テリィもそちらでいくことにしました💕
 
「個人情報はお伝えできません」なんて、今なら言われそうですし、現実なら「む~り~」な設定がたくさんありますが、あえて夢と希望の少女漫画ワールドを目指します✨こんなストーリーもありかなとお許しいただけたら嬉しいです。
 

 

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ABOUT ME
ジゼル
「永遠のジュリエット」は、あのロックスタウンから物語がはじまります。あの時運命が引き裂いたキャンディとテリィ。少女の頃、叶うなら読みたかった物語の続きを、登場人物の心に寄り添い、妄想の翼を広げて紡ぎたいと思っています。皆様へ感謝をこめて♡ ジゼル

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